大阪出身、現在は東京を拠点としているDJ/プロデューサーであるDJ MARIA.は、多様な文化と共に成熟してきた同都市のテクノシーンの臨界点をさらに引き上げる存在として、その存在感を強めてきた。そして、この数年間に及ぶ国際的なDJサーキットでの活躍を経て、東京、延いては日本の新世代テクノシーンの象徴的なアーティストとして認知され始めている。 身体の隅々を駆け巡るグルーヴィなテクノサウンドから、思考と深く結びつくトランスサウンドを縦横無尽に往来し、オーディエンスを導くように感覚的に紡がれていくストーリー性のあるDJスタイルには、多くの人が心を掴まれ、彼女のセットはその一晩の中でも、特別な記憶として語られることが多い。その場のムードさえ適切であれば、彼女はダウンテンポからハウス、アンビエントなどの幅広いジャンルを選曲することもあり、そのミックスはいつもオーディエンスとの対話を意識したパーソナルな作品として届けられている。 高い独自性と柔軟性を獲得したDJ MARIA.のサウンドは、現在世界の主要なフェスティバルや名門クラブのプロモーターたちからも賞賛の声と共に迎えられており、ベルリンの〈Berghain〉やジョージアの〈Bassiani〉といったテクノのホットスポットを始めとして、ミラノの〈Acquario Masada〉やバーゼルの〈Elysia〉、そして惜しくも閉業したアムステルダムの〈De School〉といった通好みのクラブでもパフォーマンスを行なっている。加えて、ベルギーの〈La Nature〉やノルウェーの〈Monument〉、ポルトガルの〈BOOM〉やドイツの〈Nation of Gondwana〉、オランダの〈Draaimolen〉などの野外フェスティバルにもラインナップされ、彼女は自身が最も得意とする野外での極上のダンスミュージックを演奏してきた。 プロデューサーとしては、レーベル〈Beyond the Galaxy〉からEP『Acid Sunrise』をリリース。またウクライナでの人道的取り組みを支援する〈Deep Fundraisers〉や〈Bassiani Records〉によるコンピレーションにも楽曲を提供している。 また、彼女は日本の新世代の野外フェスティバルシーンの中でも特に注目を集めている2つのフェスティバル、奈良県天川村の美しい秘境で開催される〈Moment〉と独自のサイケデリクスにフォーカスのあてられた〈Transcendance〉のオーガナイズチームの主要メンバーでもある。 DJ MARIA.にとって音楽とは、終わりのない探求、人と人が繋がる旅であり、そのセットは1つ1つが冒険である。彼女は、自身の表現を通じてオーディエンスを音楽の創り出す果てなき深淵まで案内し、音楽が持つ変革的な力を啓蒙する存在である。
來源: Wikipedia